21/12/2020 10:17 GMT+7 Email Print Like 0

「二重危機」の波に晒される石油・ガス業界

2020年は10ヶ月が経過したが、新型コロナウィルス感染症のパンデミックと長引く石油価格の低迷という「二重危機」の前に揺れ動く世界の石油ガス会社が数多い中で、ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム)は生産と経営のペースを維持している。
2020年の初めから現在に至るまで、世界の石油・ガス業界の状況はかつてないほど暗くなっている。新型コロナウイルス感染症により石油価格が急落し、英国の石油グループBPは石油市場は長期にわたって下落し、もはや「石油会社」を維持することは困難だと予測し、特に探査分野における200億ドル相当の資産の売却を選択した。サウジアラビアの「巨大な」石油グループであるサウディアラムコグループは、2020年上半期に利益の50%を失った。また米国では世界一位の石油・ガス会社、ExxonMobilはダウジョーンズ産業指数から除外され、2021年までに480億米ドルの予算不足に直面している。 
国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、2020年の全世界の石油およびガスへの投資は30%減少して3,284億米ドルになった。IEAは現在の収益の低迷の中で各石油ガス会社は投資を削減せざるを得ないであろうと述べた。
2020年の初めから現在に至っても、一流の機関から最も楽観的な経済専門家まで、世界の石油ガス業界に対する明るい評価はほとんどない。2020年9月中旬に至っても、新型コロナの流行が収まる兆候はなく、世界的な景気後退または停滞を示している。ビジネス、特にグローバルサプライチェーンのビジネスは大きな影響を受けた。ペトロベトナムも例外なく、システム全体で世界に深く統合されたビジネスである。
2020年の8か月間、新型コロナの複雑な進展を経て、ペトロベトナムのほとんどすべての分野での生産および事業活動に大きな影響を及ぼしたが、ベトナム石油グループは依然として生産活動の進捗を維持している。主な事業は石油・ガス開発計画の8.2%を超え、プラスの利益を達成し、国家予算に45兆ドンの貢献をし、ベトナム経済への戦略的製品の供給を確保している。これらの数字は、世界の石油ガス市場が需要の減少と供給の増加の両面に圧力をかけられている状況を鑑みると、特別な印象を抱かざるを得ない。


2020年5月21日の午後、政府本部においてグエン・スアン・フック首相は政府常任会議の議長を務め、
ベトナム石油ガスグループ(PVN)とベトナム関空会社(VNA)の新型コロナの流行の影響による困難を
取り除くための措置について話し合った。
撮影:トン・ニャット(Thong Nhat)-ベトナム通信社



バクホー・フィールドリグは35年近くにわたる革新事業における
国家の工業化と近代化の象徴で、石油とガスは主要な経済分野である。
撮影:ヒュイ・フン(Huy Hung)-ベトナム通信社



ベトナム石油ガスグループに属するベトナム・ロシア石油合弁会社は
BK-21バクホー・フィールドリグの基地の立ち上げに成功した。BK-21
リグは、バクホーフィールドに建設された無人の坑口リグで、固定リグMSP6、MSP7の近くにある。BK21リグから掘削された原油は、地下パイプによってMSP6リグを介して輸送される。
BK-21リグは、MSP7リグから圧縮空気(ガスリフト)とシームジュースを受け取り、
MSP6リグから電力を供給される。撮影:フイ・フン―ベトナム通信社



ベトナム石油ガスグループに属するビン・ソン石油精製株式会社は、
2020年には安全に操業した時間が2800万時間に達するという重要な使命がある  。写真:ヒュイ・フン(Huy Hung)
-ベトナム通信社


ベトナム石油ガスグループ傘下のペトロベトナムPower Corporation(PV Power)は
2020年4月6日に2,000億kWhを生産し、国の電力システムに貢献した。
写真:カー・マウ省、ウー・ミン(U Minh)郡のカー・マウ発電所。
写真:ベトナム通信社



ブン・タウ沖の石油・ガスのリグ上で打ち合わせをするロシアとベトナムの幹部、専門家たち。撮影:ベトナム通信社


バック・ホーフィールドの第2中央技術リグは、ベトナム-ロシアジョイントベンチャー(Vietsovpetro)に属している。
撮影:フイ・フン-ベトナム通信社



8年以上の運転(2011年10月10日)を経て、ニョン・チャック第2石油ガス発電公社(ドンナイ省)
に属するニョン・チャック第2発電所 は400億kWhを超える出力に達した。
写真: ニョン ・チャック地区(ドンナイ省)のニョン ・チャック第1、第2の 発電所
写真: ベトナム通信社



ベトナム石油ガスグループに属するペトロベトナム石油ガス公社(PVOIL)は、
2019年と比較して65%の収益で事業計画を策定している。
税引き後利益は2019年の数値の108%である。
2020年の計画は平均原油価格、60米ドル/バレルに基づいて作成され、
新型コロナのパンデミックと石油価格下落の影響を考慮されていない。
写真:フイ・フン(Huy Hung)-ベトナム通信社

ペトロベトナムは歴史的に多くの困難な時期、いわゆる「暗い」年でさえ乗り越えてきたが、多くの専門家や管理者は、今回は石油・ガス産業の発展の歴史上、多方面から押し寄せる波風のような最も困難な期間であると認識している。しかし、これまでのところ、ペトロベトナムはまだしっかりと立ち続けている。経済の柱を担う企業として、党、政府、国民から高い期待をかけられ、多くの責任を負っており、ペトロベトナムと石油・ガス労働者は献身の伝統を持ち、過酷でリスクが高く、簡単ではないが、それでも一歩一歩困難や嵐を克服し、必ず与えられた使命を全うする。

人々はしばしば、海で波と風を横切って船を進めるイメージを描き、困難の克服、努力の重要性という教訓を学び取る。波と風に対処するための厳しい忍耐力と経験に加えて、船長と乗組員は嵐を克服するための戦略と力を持つことが必要だ。波に応じて方向を変える、速度を変えるなどはタイムリーかつ抜本的な方法で実行するために必要な行動である。ペトロベトナムを船に例えると、最近の嵐が吹き荒れる船旅で勇敢で堅実なクルーが船に乗っていると見なすのは難しくない。

現代的なアプローチ、先進的なスキル、高度な経験、ベトナム石油・ガスグループのリーダーであるマネージャーの集合体はグループのチームの結束と活力を生み出し、維持するよう努めている。自分たちが置かれている状況を特定し、直面している問題を明確にし、知識と経験を共有し、リスクについて互いに警告し、課題を克服するために互いを動機付け、それによって信頼できる協力、調和のとれた調整、ベトナム石油ガスの安定と発展のための全会一致のチームワークを構築する。

運用シナリオとソリューションパッケージが念入りに準備され、慎重に評価され、「二重の危機」にいち早く対応する力が備わっていることから、2020年に計画された目標は、今年の残りの月が終わる前には期待どおりに達成されると信じている。
現在の状況下でペトロベトナムが組織した8組のソリューショングループの中で、2組のグループが積極的に、同期的に、且つ敢然と成し遂げた取り組み、内容としては企業ガバナンスの質の向上・分散化の促進・ドキュメントシステムのレビュー・内部管理規制・デジタル化の推進・リスク管理のレビューと改善は注目に値し、コスト削減と生産性向上のために技術的ソリューションを発揮し、最適なレベルで製品コストの削減を目指して支払いの削減/停止、緊急でない生産およびビジネスコストの決済延期を検討している。

9月10日の ペトロベトナムとの会談で、チュオン・ホア・ビン政治局委員・政府常任副首相は、ペトロベトナムには「国家のエネルギーの安全確保に貢献し、ベトナムの強力な国の建設と開発における経済的リーダーとなる」という使命があることを強調した。ペトロベトナムは国の経済の柱の1つであり、政府のマクロ経済調整機関として機能し、政府の予算に多大な貢献をしている。これまで、ペトロベトナムは先進国と同様の科学技術レベルを持ち、大規模で競争力があり、石油・ガスの生産技術を有していることから、国内および国際的に大きなブランド名を持っていることを誇りとしている。

ベトナム石油・ガスグループ(ペトロベトナム)が数多くの困難を克服し、生産活動や事業活動において大きな成果を上げていることを認識し、チュオン・ホア・ビン政府常任副首相はベトナム石油グループの指導者、幹部、労働者たちの功績と成果を高く評価した。また2020年における経済成長目標を達成するためには、ペトロベトナムをはじめ政府の経済団体からの多大な貢献が必要であると言明した。


文:イエン・ニン(Yen Ninh)
写真:ベトナム通信社

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