ベトナムの伝統的な武術で棍棒は鞭も呼ばれている。様々な流派の区分方に基づき、鞭は２つがあり、それは短鞭と長鞭である。短鞭の長さは１,５~１,７メートルで、訓練と戦うため使用される。長鞭は３メートル以上あり、競技で高低レベルを区別するため、使用される。
クアンナム省博物館に保存されている現物と歴史文献に基づき、2010年、タイソン・ビンディン武術学院とクアンナム省、カンガイ省、ダナン市、カインホァ省、ビンディン省に住んでいる武術家は長鞭の武術の技を復活させ、研究している。100年間で、失ったベトナムの伝統的な武術の技の一つである。
 チャン・スアン・マン武士  競技の前、挨拶の儀式をしている選手の二人と審査官。  二人選手は鞭で戦う。  相手の足を釣る鞭の技術。  相手を突くため、体勢を構える。  チャン・スアン・マン選手は長鞭で戦う技術を教える。 |
研究の結果により、長鞭の長さ3～3,5メートルであり、柔らかく、よいガッツがある木材で作られる。普通は小さな「Kien」木で、丸く削り、直径が3センチぐらいである。鞭は先にいくほど小さくなり、直径2センチぐらいであり、競技でけがをさせないように鞭の先端を布でカバーされている。長鞭の競技は複雑な技術を含み、普通の鞭の競技仕方のような技術を使わないことである。大まかに言えば、他の武技の競技のように殺害するためではなく、長鞭の武技は武士の巧妙、持久力にチャレンジするための武技である。
最近、毎月の陰暦14日に観光客に誘致するため、カンナム省のホイアン城下町のキソン流派の長鞭の武術はパフォーマンスプログラムのリストに入れた。キソン流派のチャン・スアン・マン武道家によると、グェン王朝（19世紀）に、宮廷で働く武術の能力を選定するため、そして、武士の官位を任官する競技を開催するためよく使用された。そしてグェン王朝末にかけて、武術競技がなく、長鞭の武術はだんだん民間のスポーツになっていった。
長鞭の試合武術の形式は次のように規定される、試合では赤と青の胴着を着る。競技中の安全を確保するためそれぞれの選手は面を着ける。太鼓の音の後、選手はフィールドに出て行き、長鞭を持ち、審査官の後を追う。全員は古い服を着る。観客に挨拶してから、審査官の合図に従い、2人選手は直径の8メートルの競技場で戦い相手を攻撃するため自身の腕の冴えと持久力を実効的に運用する。叩く,掴む,振る, 突きなどの武術の殴打する方法で点を取るため相手の頭、体に鞭で突き、相手の手、足で掴むことである。１試合は3ラウンドで行なう、それぞれのラウンドタイムの時間は3分であり、２ラウンド戦った後、1分休憩する。ゲームのルールは簡単ですが、相手の体を突いたら1点を取り、頭は：2点、相手の鞭を足で掴み、相手を飛ばす：3点、相手の足をはらい倒す：4点である。
長鞭の武術を回復活させ、ベトナムの伝統的な武術の戦士の勇敢な精神を持っている民間のゲームに変化させるには、新しく考究し、発見する方向であり、ベトナムの伝統的な武術の精華の回復、発展することに役立つわけである。
文：ヴィン・フン － 撮影：ホアン・ザップ
