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 グエン・ミン・ チエット国家主席に より、ベトナムと日本のアーティストに花束を贈呈
 タイン・ラム 『残る人帰る人』、『紅河』
 杉良太郎日越特別大使兼越日特別友好大使『大好きふるさと』、『矢立の杉』
 若い世代に人気 のあるW-inds 『四季』、 『アメあと』
| 日越外交関係樹立35周年(1973/9/21-2008/9/21)記念に際し、5月24日にハノイの国家会議センター、5月26日にホーチミン市ホアビン劇場にて日越友好音楽祭が開催された。同音楽祭は、文化・芸術活動に留まらず、両国の緊密な友好関係を示す政治・外交イベントでもあるといえよう。
音楽-友好関係の架け橋
音楽祭の開会式直後、会場に詰め掛けた観衆はベトナムと日本の国旗を揚げながら踊るダンサーのパフォーマンスに強い印象を受けたに違いない。そして、日本からは杉良太郎・日越特別大使兼越日特別友好大使、伍代夏子さん、島谷ひとみさん、夏川りみさん、秋川雅史さん、W-inds、そしてベトナムからはタイン・ラム(Thanh Lam)さん、ミー・リン(My Linh)さん、ミー・タム(My Tam)さん、タン・ミン(Tan Minh)さん、チョン・タン(Trong Tan)さん、ホー・クイン・フォン(Ho Quynh Huong)さんという総勢12人のトップシンガーが出演した。日越関係の歴史の中で初めて両国の有名なアーティストが共演したコンサートであり、日本でもNHKによってベトナム人シンガーが日本の視聴者に紹介される良い機会ともなった。また、それだけではなく、同音楽祭はベトナムと日本の文化的特徴を生かした歌とモダンなポップミュージックが一堂に会し、自然・人生・人々への愛、そして平和と発展に向けた協力関係への夢を表現したのである。
杉良太郎特別大使による『矢立の杉』と『大好きふるさと』をはじめ、『一弦琴の音色』、『千の風になって』、『紅河』、『愛の冬』、『童神』、『亜麻色髪の乙女』など、ベトナムと日本の有名な歌が観客の心を引き付けた。杉特別大使は、この20年間ベトナムの孤児や困難な状況にある人々に対して慈善活動を継続してきた、ベトナムにとって非常に親しい人物である。杉特別大使は、自らの資金でチャリティーを行い、両国間を往来し続けている。それだけではなく、杉特別大使は全身善意をもってベトナムの人々を助け、両国民の相互理解を促進しているのである。20年前、初めてベトナムでのコンサートに出演した際、オペラハウスの舞台で平和について歌った同特別大使は、本音楽祭のテーマである「この平和を夢をみて」に対して、特別な関心を有しているのだ。
「アジアの平和と繁栄のための戦略的な相手国関係に向ける」
日越友好音楽祭を訪れた来賓から、この35年間のベトナムと日本の外交関係の歴史的発展の理解を助けるだろう。その来賓の中には、 2007年11月、国賓として訪日を行ったグエン・ミン・チエット(Nguyen Minh Triet)国家主席、ホー・ドゥック・ビエット(Ho Duc Viet)・共産党中央委員会委員長兼越日友好議員連盟会長、武部勤日越友好議員連盟会長、あるいは服部則夫前駐ベトナム日本国特命全権大使などがいる。現在、ベトナムと日本は最良の協力関係にあり、2006年10月のグエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相の訪日と2006年11月、日本の安部晋三首相(当時)の訪越は、両国関係を「アジアの平和と繁栄のための戦略的パートナーシップ関係に向けて」という新たな段階に引き上げた。両国の首脳訪問・会合が全面的な協力関係の促進と両国民の相互理解の強化に非常に重要な役割を果たしたといえよう。
日本はベトナムにとってアジア諸国の中で特に重要な相手国となっている。ベトナムと日本との貿易協力・投資関係が引き続き強化され、両国はベトナムの投資環境の改善と競争力の向上のため、日越共同イニシアチブ第3フェーズを開始。1990年代の日本による対越投資の波が日本をベトナムにおけるトップの外国投資家にした。その一方、日本の投資家はベトナムをアジアの潜在力のある国の一つとして捉えており、2007年末までの統計によると、日本はベトナムにおいて発効された928件の直接投資プロジェクト、総額90億3000万米ドルの登録投資総額を有している。また、日本はつねにベトナムのトップの貿易取引先であり、2007年の越日輸出入総額は117億米ドルで、2010年に両国の貿易取引総額を150億米ドルにまで引き上げる計画を立てている。さらに、南北高速道路・鉄道、ホアラックハイテクパークの3大プロジェクト、ハノイ市とホーチミン市の都市鉄道網といったプロジェクトは、実施可能であるとされ両国政府より政治的なサポートを強く受けている。
両国は越日経済連携協定(EPA) の商品貿易、サービス貿易、投資、知的所有権などいくつかの項目について一致したが、引き続き交渉を継続し、早期に本協定の締結を計画している。日本はベトナムにとっての最大の援助国としての地位を維持し、1992年から2007年までベトナムに130億米ドルを支援してきており、外国投資家が公約した対越ODAの約30%を占めている。日本政府はベトナムに対して援助する多額のODAを維持し、ベトナムが日本のODAを効果的に利用するシンボルとなることを期待している。また、両国関係は文化・観光・教育の交流においても力強く発展してきた。しかし、この協力関係は、両国民の持つ潜在力と期待には、また十分ではないだろう。
文:グエン・トゥアン・ロン(Nguyễn Tuấn
Long)
写真:アン・タイン・ダット(An Thành
Đạt) |