この祭りは本来南部のクメール人が豊作をもたらす月の神に対する感謝の意を表するために行う儀式である。クメール人の観念では、月の神は農作物、魚、海老などの海産物、そして人々が幸福に暮らすための守護神である。ちょうど満月になる日、月が満月になる前にクメール人の家族が供え物の盆を用意し、自分の家あるいは庭の前で並べて礼拝を行う。供え物には焼き飯、熟したバナナ、生のココナッツ、キャッサバなどがある。月が満月になった後、人々は礼拝の儀式を行い、提灯を空に飛ばしたり、供え物が並べてあるバナナの木から作られた浮き台を川に流したりする。この月の神の礼拝の儀式の中で最も盛り上がる祭事は、クメール人のゲー(カヌーの一類)の激しい競争であろう。